ワインを飲んでみたいけど、「何を買ったらいいのか分からない」という方に、酒屋歴28年の私が「初めて買うワインの選び方」を伝授いたします。
【白ワイン】のおすすめ
ワインが敬遠されてしまう主な理由
- 敷居が高そうで手が出しづらい
- 横文字ばかりで理解不能
- ボディ、アロマ、ブーケ、タンニン・・・専門用語が分からない
- 年代物で高いのが美味しいんでしょ?
- 店員さんに質問されても答えられないから聞きづらい
他にもたくさんあると思いますが『全く問題ありません。』中には変わった酒屋さんがいて「えっ!そんな事も分からなくてワイン買いに来たの?」なんて言葉ではなく顔に出す人もいるかも知れませんが、本当にごく稀ですよね
余談ですがフランスでワインは水よりも安く買えて本当に気軽に飲めます。その一方高級フレンチなどで料理と一緒にマリアージュを・・・という楽しみ方があるのも事実です。どうしても後者のイメージが強くて「ワイン=敷居が高い」となりがちです。今回はそのイメージを払拭して頂き、まずは気軽に楽しんでいただきたいと思います。
それでは初めて買うおすすめの白ワインをズバリお答えします。
・ドイツの【やや甘口】白ワイン(価格は1,000円程度)
※冷蔵庫でよく冷やしてください。
これは男女共におすすめします。
なぜかと言うと試飲会をすると圧倒的に人気があるからです。特に初心者の方には男女共にダントツNO.1です。私の感覚ではこれは不変だと思います。
白ワインはある意味「酸味」を楽しむ飲み物です。もちろんワインによって酸味の強弱もありますし、ブドウ品種由来の香りや味わい、樽で熟成させたときに表れる香りや渋み・・・これらと酸味のバランスがワインに個性を与えます。
そして、まだワインの酸味に慣れていない「舌」でもスムーズに受け入れられて、美味しく楽しむには『甘味』があった方が良いのです。これから始まるステキなワイン生活を酸味で台無しにしたくありません。
飲みなれてくると、今度はその「酸味」がたまらなく愛おしくなることは間違いないのでご安心ください。
それではどのようなドイツワインがおすすめかご説明します。
最近では辛口のドイツワインも増えてきましたが、以前はドイツワイン=甘口白ワインの代名詞でした。又、ドイツワインには厳格な法律があり甘さの度合いでランク付けさせています。カビネットから順に甘さが増して高額になっていくと覚えておくと便利です。
カビネット(KAB)
シュペートレーゼ(SPA)
アウスレーゼ(AUS)
ベーレンアウスレーゼ(BA)
アイスヴァイン(EIS)
トロッケンベーレンアウスレーゼ(TBA)
私が初心者さんへおすすめするのは1,000円~1,500円の「アウスレーゼ」です。理由は単純で程よく甘くて美味しいからです。※品揃えになければ同価格帯の「シュペートレーゼ」でもOKです。
お手軽なドイツワインには「カッツ」や「リープフラウミルヒ」のように猫や聖母マリアが描かれたラベルのワインもありますが、カビネット、シュペートレーゼと同様に価格相応です。予算や好みを分かったうえで飲まれるのはもちろんOKですが、今回はあくまでも初めてという事なのでアウスレーゼを推させてください。
又、アウスレーゼの中でも作り手によっては数万円もする高額なものもありますが、今回は上限1,500円を守ってください。それ以上は甘すぎてしまう可能性があります。デザートワインとして楽しむワインになるので、今回の趣旨と少しずれてしまいます。
という事でワインショップへ行って
「1,000円~1500円のアウスレーゼをください。」
これでいきましょう!
スパークリングワインに興味がある方も同様で甘口の「アスティ スプマンテ」がおすすめです。