・空調が壊れていて夏と冬は大変
・トイレの臭いがひどい
・脚立が壊れていて危険だ
・直したいけどお金がない・・・
なんてことありませんか?
会社には予算(使えるお金)に限りがあるので欲しいものをすべて購入するわけにはいきませんが、上記の場合は借入をしてでも直さないといけませんね・・・
会社の成長には投資が必要
私が提唱する『イズム理論』は、会社の利益率を上げながら売上げを伸ばす方法を体系的にまとめたものです。その中に今回ご紹介する「設備投資」も含まれています。
会計の世界で使う「設備投資」とは若干違くて、下記の項目を改善するために会社が投資するすべてを指します。
・お客さまが快適にお買物できる環境
・スタッフさんが快適に仕事できる環境
・スタッフさんが成長するための投資
・仕事の効率が良くなる道具
会社やスタッフさんが成長するにはこのような投資が繰り返し必要です。そのためにも利益を出さなくてはなりません。
今回の記事では「設備投資」をする箇所の選定や優先順位の付け方について解説しますので、ぜひ参考にしてください。
自己紹介
私は21歳で実家の酒屋に就職して、トイレ掃除や電球交換などの雑用係から店長→バイヤー→部長→取締役→30歳で独立して社長になりました。現在はそこから15年以上の経営者としての経験を積んでいます。
独立した初年度の年商は3千万でしたが10年で14億まで伸ばすことができたので、今はそのノウハウをブログに書き留めながら、独自の「イズム理論」の確立を目指しています。
テーマは「利益率を上げながら売上げを伸ばす」これまで様々なチャレンジを繰り返し、失敗も沢山しましたが、だからこそ見えてきたものがあります。
お客さまには満足してもらい、喜んでお金を払っていただき会社の収益が上がれば、社長、幹部、正社員、パート、アルバイトそしてその家族にいたるまでみんなを幸せにすることができます。私の目標はそこにあります。
設備投資とは?
本来の設備投資とは、会計で使う勘定科目(かんじょうこうもく)のひとつで、会社が事業を持続、または拡大するために必要な設備への投資のことを指します。
大きく分けて「有形固定資産」と「無形固定資産」の2つがあります。
有形→建物、機械、車両など
無形→商標、特許、ソフトなど
この記事や「イズム理論」では、従業員の教育にかかる経費「研修費」も、設備ではないのですが「投資」の一部として含めて考えます。
決算書や試算表では分ける会社や会計事務所もありますが、現場で使いやすいように1つにまとめています。
設備投資する箇所の選定
設備投資する箇所の選定はいくつかの視点で見る必要があります。新規で投資する場合もありますが、経年劣化による買い替えも必要です。
投資するポイント
・快適な温度(暑い・寒いなど)
・衛生管理(トイレ・給湯室など)
・危険回避(車両・脚立など)
・情報収集(POSシステムなど)
・効率化(パソコン・運搬用具など)
・スタッフ教育(セミナーなど)
「お客さま」「スタッフ」「会社」からの視点
・お客さまが快適に買い物できる
・スタッフさんが快適に仕事できる
・仕事の効率が良くなる
・情報を収集する
お客さまが快適に買い物できる
店舗ならお客さまが見るもの触れるものはすべて対象になります。空調やトイレ、カート、カゴ、レジなどです。ネット販売ならサイトがそれに該当します。
スタッフさんが快適に仕事できる
空調はもちろん、衛生管理、危険回避も重要でなにかあってからでは取り返しがつきません。業種にもよりますが、少なくても月に1回は総点検の日を設けましょう。
仕事の効率が良くなる
パソコンがいい例だと思います。古いOSなどは使えなくなるし、なにより動作が遅くなるので仕事の効率が著しく落ちます。また、運搬などの業務が多い職場では、効率を重視して道具のメンテナンスや買い替えを定期的に行いましょう。
情報を収集する
仕事を進めるうえで必要な判断材料は多ければ多い方が適切な判断ができます。下記の情報を集めるにはコストがかかりますが、非常に重要な情報です。惜しまずに投資をしましょう!
・販売データ
・お客さまの声
・スタッフの声
・業界の情報誌
・メディアの情報
・SNSの情報
設備投資の優先順位
会社が使える予算(経費)は有限です。老朽化するものについては耐用年数などを考慮して計画を立てておく必要がありますが、故障、時流や業界の事情などによってイレギュラーが発生することもあります。
なにを優先するかは会社で判断するしかありませんが、ある程度の優先順位は整理しておいた方がいざという時に早い決断も出来ますし、スタッフさんの理解も得やすいです。
1、危険回避
2、衛生管理
3、効率化
4、情報収集
5、スタッフさんの教育
後半の優先順位はかなり悩んだので参考程度にしてください。結局どれも重要だということです。
ただし、前半の「危険」「衛生」は待ったなしなのは当然ですね、ここへの投資を躊躇しているとスタッフさんは辞めていきます。
また、基本的にはお客さまから見える、または利用する箇所を優先します。華美で贅沢にする必要はありませんが、会社の収入の源泉はお客さまから頂戴する売上金からしかありません。(営業外の投資は別です)
危険回避、衛生管理はお客さまもスタッフさんも同列ですが、他に関してはお客さまを優先する方が正しいです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
会社が成長するには投資が必要です。その経費は利益から支払われるので、利益の少ない会社は投資するお金も少なくなります。
私が「イズム理論」で利益率を上げながら売上げを伸ばすことを目的にしている理由のひとつがここです。スタッフさんの働く環境をよくするとは、ハッキリいって「お給料」のことです。
暑い、寒いも重要ですが極端なはなし月給100万円なら我慢出来てしまいます。もちろん全員がそうとは言いませんし正しいとも思いません。
お客さまには満足してもらい、喜んでお金を払っていただき会社の収益が上がれば、社長、幹部、正社員、パート、アルバイトそしてその家族にいたるまでみんなを幸せにすることができます。
私の目標はそこにあります。