広告と言っても様々ですよね、まして自社制作なんて・・・
・折込チラシ
・フリーペーパー
・ダイレクトメール
・動画広告
・テレビ、ラジオ
・SNSなどWEB広告
ざっとあげただけでもこの位あります。
生活の様式も多様化しており広告の形も変化を続けてきました。むかしの広告と言えば「新聞折込」でしたが、今は新聞を購読する家が減ったのでポスティングに代わっていたり、インターネットの普及によってWEBでの広告の比率も増えてきました。
このような多種多様な中ですべてを外注に出すにはコストがかかりすぎます。また、広告を自社で製作することができれば、企画から制作までの時間短縮と細かい調整が可能になります。
目次
これを読めば自社の販促力が上がります
今回の記事では販促ツールを自社制作するメリットとデメリットの紹介と、外注に依頼するものと自社で製作するものの選別、作成方法までお伝えします。
ぜひ参考にしていただき、自社の販促力を高めて集客に活かしてください。
販促ツールの外注と自社制作の選別
まずは販促ツールとはなにか?について説明します。
販促ツールは「販売促進」するための制作物で、折込チラシやDM、ポスター、パンフレットのような紙媒体から、ホームページやSNSなどインターネット上で展開するバナーやサムネイルのようなデジタルも含みます。
基本的にはそれぞれのプロに依頼して制作してもらうのですが、ちょっとした案内のパンフレットやバナーは社内で作れるようになっておくと非常に効率もよく便利です。
とは言っても経験のないスタッフさんに「じゃ、〇〇企画のパンフレットとバナー作っておいて」だけでは作れません。
まずは役割分担を決めて準備から進めましょう。また、大まかですが外注に出すものと自社で製作するものの選別をしておきます。
外注に依頼するもの
・手間のかかるもの
・大型企画や商品
・長期間使用するもの
・人手が足りない時
自社制作するもの
外注の逆と考えてください。
・ハガキサイズのDM
・小さいサイズのバナー
・写真が少ないもの
基本的に外注にお依頼するものは大きなものです。サイズが大きくなるとデザイン的にできる事の幅が増えるので、その分だけプロとアマの差が出ます。
逆に小さいサイズの場合は、「色」「フォント」「写真(イラスト)」「余白」の4つでほぼ決まります。
また、大型の企画や商品で長く販促するものは、外注に依頼してしっかりと作りこんでもらいましょう。
肝心なのはいずれ自社で製作するというスタンスです。会社は制作するための「ハード」「ソフト」「人材」をどのようにするかを考えましょう。
自社制作のメリット
ここでは販促ツールを自社で作成した際のメリットを書きますが、デメリットはこの逆だと考えてください。
・店舗、商品、販促の連携がとりやすい
・作成スピードが速い
・内容やサイズの変更が自由自在
・デザインができる人材が増える
・コストのコントロールができる
店舗、商品、販促の連携がとりやすい
私はこのメリットが一番大きいと実感しています。販促は「集客」や「固定客化」を目的として行うことがほとんどです。
1つの企画を進めるにあたってポスターを1枚作ればいいという訳ではありません。ポスターという限られたスペースで全てを説明できない場合もあります。
それらを上手く細分化して店舗やホームページ、SNSなどに合わせた販促ツールを作成して活用しなければ販促の効果は半減してしまいます。
必要な場所に適切な内容と大きさで掲示するために、いちいち外注に依頼するのは時間とコストが無駄です。
作成スピードが速い
あくまでも慣れればの話になりますが、通常ですと自社で企画を考えて外注先と打合せを行い、デザインのラフ案を出してもらいます。その後もメールや実際にお会いして打合せをして完成まで進めます。
場合によっては自社の上司とも打合せも入りますので、その内容も考慮しなければなりません。
自社制作の場合は、企画、製作、上司が社内にいるので話が早いです。もしかしたら1人3役を務める場合もあるので「思いついたら作る」ことも可能なので1日で完成させることもできます。
内容やサイズの変更が自由自在
自社制作のメリットは小回りが利くところです。企画の細かい点やサイズの変更が自由自在です。通常ですと企画が始まったら販促ツールの変更は難しいですが、自社制作なら問題ありません。お客さまの反応を見ながら臨機応変に対応しましょう。
デザインができる人材が増える
販促ツールを作成できるレベルになれば、店舗の案内POPや商品POPもできるはずです。
トイレの場所案内や、商品の使い方、スタッフ紹介など、お店が充実しますので売上にも直結します。
コストのコントロールができる
外注に頼っていると選択肢が限られてしまうので、すべてコストがかかってしまいます。とは言っても「自社制作だからコストが安く済む」という考えは危険です。
自社で製作する場合は人件費はもちろん、パソコンやソフト、プリンターなどにもコストがかかっています。
それらを考慮して、どの販促ツールを外注に依頼するのか、自社で製作するのかを見極めましょう。社内に「デザインができる人材を育てる」というコストのかけ方も必要ですね!
自社制作のデメリット
・慣れるまで時間がかかる
考えた結果ここに集約されました・・・デザインを勉強していた方や、前職でこのようなお仕事をしていた方ならもちろん時間はかかりませんが、販促ツールを作れる人が小売業に就職するケースは少ないのではないでしょうか?
会社の規模が大きければ常にデザインの仕事があるので、専門の部署を設けてもいいのですが、そうでない場合は兼任になると思います。
店舗の運営、企画ができるようになってから、次は販促物の作成という流れが現実的だと思います。
最初からクオリティの高いものを作れるわけではありませんし、センスにもよりますが時間はかかります。実戦で鍛えましょう!
販促ツール制作方法
自社で販促ツールを作成するのに何が必要でしょう?
まずは私が使っていたものを書き出しました。
・パソコン(Windows)
・POP制作ソフト(ラベルマイティ)
・プリンター(コピー、FAXの複合機)
・大型プリンター(A0サイズまで可能)
パソコン(Windows)
デザインをするならパソコンはMacでしょ?という方もいらっしゃると思いますが、どちらでもいいと思います。ただ、社内でできるだけ多くのスタッフに使ってもらいたいので、Windowsの方が現実的だと思います。
いまや仕事にパソコンは必須のツールです。
・情報の「収集」「共有」「発信」
・計数管理
・POP、販促物の制作
・スケジュールとタスクの管理
などなどパスコンを使用する頻度は年々増えています。デザイン会社なら全員にMacという選択肢もありますが、小売業にはWindowsの方が適していると感じています。※個人的にはMac欲しいですけどー(笑)
POP制作ソフト(ラベルマイティ)
昔や違うソフトと使っていたのですが、もう20年近くジャストシステムさんの「ラベルマイティ」にお世話になっています。できる事がドンドン増えているので進化についていけていない部分もありますが、販促ツールならなんでも作れると思います。
重要なのは完成した時のクオリティなので、慣れたソフトがあればその方が時間も早いしストレスもないと思うのでいいと思います
プリンター(コピー、FAXの複合機)
もちろんカラーが必須ですが、できればA3までプリントできるものが欲しいです。私はリコーさんのコピー、ファックス、スキャナー、プリンターの複合機を使っていましたが、なんの不自由もありませんでした。
大型プリンター(A0サイズまで可能)
最初からここまで用意する必要はありません。
弊社の場合はお店が4店舗まで増えたので、費用対効果を考えた結果購入しました。イベントや季節によって売場を変える際に使っています。あれば重宝するので検討はしてみて下さい。
販促力(自社制作)とは?
私が提唱している「イズム理論」では利益率を上げながら売上げを伸ばすことを目標にしています。
それには人材の育成は不可欠で、誰がどのスキルをマスターしているのかを確認するためと評価をするために「商売戦闘力」という数値で測れるツールを開発しました。
商売戦闘力=「人間力」+「売場力」+「商品力」+「販促力」+「総合力」
さらにそれぞれ「5つのスキル」があり、持ち点もあります。今回の販促ツールの「自社制作」は『販促力』に含まれていて、持ち点は3点です。
5つの戦闘力にそれぞれ20点が振り分けられているので、合計すると100点になります。これは会社全体、店舗、グループ、個人でも測定できるので、ぜひ参考にしてみて下さい。
↓詳しくはこちらの記事をご覧ください。
「イズム理論」は人材が育つ!だから利益率を上げながら売上げが伸びる|商売戦闘力を上げましょう!
まとめ
いかがでしたでしょう?
販促ツールの自社制作・・・そりゃ「できない」より「できた」方がいいのは誰でも分かります。「そんな人と時間に余裕はないよ」と言われてしまえばそれまでですが、昔と違っていまはパソコンも安くなったし、便利なソフトもあります。
インターネットで検索すれば必要な情報や見本もたくさん出てきますので、それを活用しないのはもったいないです。まずは出来るところから始めてみませんか?