こんにちはイズムです。
私は日頃からスタッフさんと打ち合わせをする時にこんな話をします。「商売は結局アイデアだと思う、でもアイデアは浮かぶんだけど実行する人って少ないよね・・・実行しないと全然意味ないんだけどなぁ」
スタッフさんへ対しての「嫌味」に聞こえるかもしれませんが、これが私の本音です。実際にそうだと思いませんか?
目次
Googleの創始者も言っていた
ブログにこの話を書こうと思って検索したら、Googleの創始者「ラリー・ペイジ」も同じことを言っていたという記事を見つけて驚きました。
「アイデアに価値はない」
彼の母校であるミシガン大学の卒業式でのスピーチです。
「素晴らしいことを思い付いたらすぐに行動すること。アイデアに価値はなにもない。実行することが大事だ」
「ものすごく大きく、バカみたいな夢を見ることは成功のキーワード。夢は非現実的であればあるほど素晴らしい」
Googleのサービスの基幹である「検索エンジン」のアイデアは夜中に突然思いついたそうです。そこから膨大な時間を費やして完成したのがGoogleなのです。
これから社会に出ていく卒業生たちにとっては最高の成功エピソードで、心に響いたと思います。
私なんかが言っても響かないので、これからは「あのGoogleを作ったラリー・ペイジが言ってた・・・」と話の最初に付け加えようと思います(笑)
アイデアはマネしたっていい
アイデアの基本はマネ(パクリ)だと思います。0→1を生むのは難しいし、失敗の確立も高いです。まずは他社の成功事例を参考にして実行あるのみです。
その経験を積むことによって「オリジナルのアイデア」が生まれるのだと思います。
今は本当に便利な世の中で、それこそGoogleで検索すれば欲しい情報が手に入ります。インターネットが普及する前は、本を購入したりセミナーに参加するなどしてお金をかけないと情報は手に入りませんでした。
それが今では無料で、しかも瞬時に手に入るのです。このツールを活用しない手はありません。まずは販促、商品、企画、POP・・・などを検索して真似しまくりましょう!
アイデアのヒントとは?
そもそもアイデアってなに?どうやったら生まれるの?と思う方もいるかもしれませんが「ズバリこれです!」といえるものではないかもしれません。
既存の商品やサービスにアレンジをするのもアイデアだし、なにもないところから突然思いついたりすることもあります。
・なにをすればお客さまは喜んでくれるだろう?
・どんな商品を作れば売れるだろう?
・集客を増やすにはなにをすればいいだろう?
このような事に思考を巡らせると「フッと思いついた」とか「天から降りてきた」なんてこともありますね!
一度手を止めて考える時間を作ってみると「なにかが降りてくる」かもしれません。おすすめは会議室や1人になれる場所に2時間ぐらいこもることです。
私が生んだアイデア
私は長い間「酒屋」をしていますが、一時は商品の開発に力を入れていました。なにかの参考になればと思い少し上げておきます。
・酒屋のどぶろく(日本酒)
・ラベルのない酒(日本酒)
・無限の雫(日本酒)
・香ばし屋(焼酎)
・どぶろく焼酎(焼酎)
・エキゾチック(ワイン)
酒屋のどぶろく(日本酒)
近年では「〇〇のどぶろく」という商品はよく目にしますが、私は20年以上前に作っていました。おそらく「どぶろく」を商品名に入れたのはこの商品が日本で初めてだと思います。
というのも「どぶろく」とは本来「密造酒」のことなので、この商品名では税務署から睨まれてしまうのです。当時の私はどぶろくの製法を研究して「こんなに面白いお酒の文化があったんだ!」と思い、知り合いの酒蔵に製造を依頼したのですがことごとく断られてしまったのです。
それでも諦めきれず酒蔵を訪ねては説得していたら、ある蔵元さんが引き受けてくれたのです。たしか最初は苦し紛れに「酒屋のとぶろく」にして「ど」の濁点を外したのを覚えています。
大ヒットで飛ぶように売れて、初年度は予約だけで完売してしまいました。
ラベルのない酒(日本酒)
酒屋のどぶろくを作ってくれた蔵元さんへ行ったときに、10種類ほどの日本酒を試飲させて頂いたのですが、その中にダントツで美味しいお酒があったのです。
中身は純米吟醸で通常は720mlを1,200円で販売しているとの事でした。私は「まとめて仕入れるので1,000円で販売できる金額で卸してください!」と無茶なお願いをしたのでした。・・・若気の至りというやつです(笑)
その時に思いついたアイデアが「ボトルは一番安いものでいいし、ラベルも貼らなくていいです。もちろん配送も一回にまとめてください。そうすれば御社にもメリットがあるのではないでしょうか?」というものでした。
このお酒もヒットしました!あっという間に完売です。というのも情報誌を毎月発行していたので、発売前に「このような交渉をしています」などの制作秘話みたいな感じで数ヵ月に渡り情報を発信していたのです。
お客さまも一緒に商品を開発したり育てたりしている感覚になっていただけたのがヒットの要因だと思います。
無限の雫(日本酒)
このお酒は「比較的安価な普通酒に最高級の大吟醸をブレンドしたら安くて美味しいお酒が作れるのでは?」というアイデアから生まれました。コンセプトは「日本酒の可能性は無限大」なんてつけて販売しました。
ポイントはベースになる普通酒の品質がいい蔵元さんを探すことと、大吟醸をブレンドする比率です。試行錯誤を重ねて最終的に20%ブレンドしました。
香ばし屋(焼酎)
日本初の「胡麻焼酎」と「芋焼酎」をブレンドした焼酎です。これにはアイデアが浮かんでから発売まで2年半の歳月がかかりました。
当時は空前の「芋焼酎ブーム」だったのですが、胡麻焼酎のメーカーさんが首を縦に振ってくれなかったのです。なんども交渉を重ねて作ってもらえた時は涙がこぼれました。
よく売れたのですが、今はメーカーの経営者が変わり「PB商品は作らない」という方針になってしまい製造はしていません。本当の幻の焼酎になってしまいました(涙)
どぶろく焼酎(焼酎)
どぶろくを作ったんだから、今度は「それを原料にして焼酎を作ろう!」というアイデアが生まれたので、さっそく蔵元に交渉しました。
これも日本初、いや世界初の焼酎になりました。・・・残念ながらあまり売れませんでしたけど(汗)
エキゾチック(ワイン)
こちらは赤ワインのぶどう品種「カベルネソーヴィニヨン」と白ワインのぶどう品種「ゲヴェルツトラミネール」をチリのワイナリーにお願いしてブレンドしたワインです。
ポイントは「ゲヴェルツトラミネール」の独特な香りと味わいを赤ワインの隠し味に使う事です。この試みも世界初だと思います。
おかげさまで日本で一番権威のあるワインの品評会「サクラワインアワード」で金賞を受賞しました。
振り返ってみると「日本初」や「世界初」という切り口の商品が多いですね!発売する時のインパクトが大きくて販促がしやすいのです。
他にもあるのですが、また機会があったら書きたいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
アイデアが思いついたらまずやってみることです。前例がないのが「アイデア」なので、やってみないと結果は分からないのです。
やったことのないことにチャレンジするのは「不安」だったり「恐怖」があるかもしれませんが、やってみると意外と出来ちゃうもんです。
やらないでいるデメリットを考えたら、さっさとやってしまって自分の経験にした方がいいです。なんどもチャレンジすれば必ず成功に出会えるはずです。
逆に経験値も少ないのに1~2回のチャレンジで成功するなんてないと思っていた方がいいですよー。