ワインを飲んでみたいけど、何を買ったらいいのか分からないという方に、酒屋歴28年の私が「初めて買うワインの選び方を」を伝授します。
※別の記事で「白ワイン編」もあります。https://izmjp.com/first-white-wine/
ワインと言えばやっぱり赤!
ワイングラスをくるりと回して、香りをかいでクイッと飲む・・・憧れたことありませんか?今イメージしたグラスの中身はやっぱり「赤」じゃなかったでしょうか?
以前の日本では赤ワイン独特の渋みと酸味がなかなか受け入れられずに、ワインと言えばドイツのやや甘口の白やカリフォルニアの軽い赤、ジュースのような甘口の赤ワインでした。
それが1980年代後半の「ボジョレー・ヌーヴォー」の大ブームや、1995年5月に開催された『第8回世界ソムリエコンクール』において日本を代表するソムリエ・田崎真也氏が最優秀に選ばれて、世界一の称号を手に入れました。
その様な背景もあり幾度となく訪れた「ワインブーム」によって1997年遂に日本の消費量で赤ワインが白ワインを抜きました。
赤ワインなにから飲めばいい?
赤ワインと言っても「産地」「ぶどう品種」「作り手」「年代」などによって味わいや価格は数え切れないほどあります。では一体どのような赤ワインから飲めばいいのでしょう?
それではズバリお答えします。
チリ産のカベルネソーヴィニヨン(1,500円前後)
カベルネソーヴィニヨンとは葡萄品種の名前で、世界で一番有名な赤ワイン用の品種です。あなたも耳にしたことがあるかもしれません。
おすすめの理由
1、チリ産→コスパが良くて、味わいが分かりやすい。
2、カベルネソーヴィニヨン→香りと味わいがハッキリしていて、渋みも程よい
3、1500円前後→安いワインはハズレがある。
1、チリ産→コスパが良くて、味わいが分かりやすい。
日本のワイン輸入先は「フランス」「イタリア」「スペイン」が定番でしたが、今では「チリ」がゴボウ抜きで【第一位】となっています。
理由は?「安くて美味しい」これだけです。安いだけで美味しくなければ続きませんし、美味しくても高価ならやはり続きません・・・両方を兼ね備えれいるのがチリワインと言えるでしょう。
なぜ安くて美味しいのか?
・酒税が安い
・土地、気候が葡萄作りに適している
・チリが国策としてワイン事業を応援
・醸造技術が飛躍的に伸びている
・酒税が安い
日本とチリは2007年にEPA協定を結んでおり、「輸入価格の15%または1Lあたり125円」という税率を10年間をかけて撤廃(0円)にすることによって飛躍的に輸入量が伸びました。
・土地、気候が葡萄作りに適している。
チリの土地と気候は葡萄作りに最適で、「美味しくない葡萄を作る方が難しい」とまで言われています。
昼と夜の寒暖差が大きいので、葡萄の木は日中盛んに活動し、夜はゆっくりと休むことができます。雨が少なく湿度が低いために害虫もあまり必要とせず、有機栽培で健全な葡萄を作ることも可能です。
・チリが国策としてワイン事業を応援
チリ政府が外貨を稼ぐためにも国策としてワイン生産者を応援しているので、資金や研究施設も充実している。
・醸造技術が飛躍的に伸びている
チリ政府のバックアップに加えて、世界中から著名なワイン生産者がチリワインに参入しているので、醸造技術も飛躍的に進化している。
味わいが分かりやすい
世界的にも重要の高い葡萄品種を作っていて、それぞれの特徴が色濃く出ており味わいが分かりやすい。逆に言うと「繊細さがない」「複雑味が足りない」という事にもつながりますが、あまりワインに慣れていない方には、むしろその方が美味しく感じると思います。
主な葡萄品種
・カベルネソーヴィニヨン(赤)
・メルロー(赤)
・シャルドネ(白)
・ソーヴィニヨンブラン(白)
2、カベルネソーヴィニヨン→香りと味わいがハッキリしていて、渋みも程よい
私がおすすめする初めて赤ワインを飲む時の葡萄品種は「カベルネソーヴィニヨン」です。赤ワインを代表する葡萄品種で王道です。
赤ワインの魅力はやはり果実味と渋みです。最初からぜひ存分に味わっていただきワインの素晴らしさに触れてください。
品種の特徴は
・香り→ジューシーで華やかな香りで、「さぁ、これから赤ワイン飲むぞ!」という香り
・味わい→力強く濃厚で、渋みと酸のバランスも良い。産地や作り方によってガツンと来るパワフルな味わいとギシギシするような渋みのあるワインもある。
・料理→濃厚なチーズや、赤身のお肉と相性バツグン!ワイン初心者でもぜひステーキやチーズと一緒に味わっていただきたいです。
3、1500円前後→安いワインはハズレがある。
チリワインは安いものですと398円とか500円ワンコインで買えるものも沢山ありますが、やはり価格相応です。最初だからこそ中価格の1,500円前後を狙って下さい。
逆に高いワインですと、複雑味やヴィンテージの古酒独特の風味が出てきてワインに慣れていないと「美味しくない」と感じてしまうことも多々あります。
まずは1500円前後のワインを用意して、通常よりワンランク上でありながら、飲みやすくて、「香り」「味わい」「渋み」「酸味」のバランスが取れたワインが最適です。
個人的におすすめの赤ワイン
そんな都合の良い赤ワインなんてあるの?と聞きたいと思いますが、もちろんありますよ(笑)
↓チリ コノスル レゼルヴァ カベルネソーヴィニヨン 750ml
https://item.rakuten.co.jp/sakeishikawa/4955069001276/
もし予算があるようでしたら、同じシリーズの「メルロー」もかなりおすすめです。同じクラスのワインをフランスで買おうとすると軽く3,000円は必要になります。