そもそもお酒とは?
日本の法律(酒税法)では、アルコール分1%以上含む「飲料」のことを酒類と定義しています。そのためお店では酒類販売免許がないと販売することができません。又、20歳未満の飲酒は法律で禁止されております。
飲むもの以外は?
・酒粕
・ウイスキーボンボン
・ブランデーケーキ
これらについては商品ごとに含まれるアルコール分が違うので一概には言えませんが、総称すると「食品」なので酒税法上ではお酒ではありません。
もちろんアルコールが含まれているものもあるので、ノンアルコール飲料などよりも十分な注意が必要です。
発酵方法による酒類の分け方
お酒を造るには必ず【発酵】という工程が必要です。超簡単に説明すると「原料に含まれる糖分を酵母菌がアルコールと炭酸ガスに分解する」この時に生産されるアルコールがお酒になります。
発酵方法は3つに分類されています。
・単発酵
・複発酵
・並行複発酵
単発酵
もともと原料に糖分が含まれているので、そこへ相性のいい酵母菌を加えれば発酵が始まりお酒になります。ある意味一番簡単な作り方ですね!
・ぶどう→ワイン
・はちみつ→ミード
複発酵
原料自体に糖分が無く、一度「糖化」させなくてはなりません。麦などのデンプンを含む原料をロースト(炒る)すると「糖化」されて甘くなります。そこへ水を加えて『麦汁』を作り酵母菌を加えて発酵します。
・麦→ビール
・芋→焼酎、ウォッカ
並行複発酵
先に説明した「単発酵」「複発酵」は世界中で行われていますが、「並行複発酵」という製法は日本でしか行われていません。複発酵の時は「糖化」と「発酵」は別々に行うのですが、並行複発酵は同じタンクで糖化と発酵を並行しながら同時に行います。※詳しくは日本酒の作り方でご説明いたします。
・米→日本酒
今回は発酵方法の違いによる酒類の分け方をご説明しましが、次回は『製法』の違いで分類「醸造酒」「蒸留酒」「混成酒」をご説明いたします。これを知っているとお酒の楽しみ方の幅が広がります。