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差別化POP(ポップ)で人生が変わった|利益率が上がり来店動機にもなります!

 

こんにちはイズムです。

 

イズム
私の商売人生で一番の転機は「差別化POP」との出会いです。この出会いがなかったら間違いなく違う人生を歩んでいたことでしょう。商売の神様に感謝です!

 

 

差別化POPの誕生

あれはたしか22か23歳の頃だったと思います。酒屋でありながらお酒の美味しさがまだよく分かっていない時のことでした。

 

出張の際にあるワインを飲んで、あまりにも美味しさに感動して「このワインだったら必ず売れる!」と思い、輸入元を調べて大量に仕入れました。

 

仕入れたのはいいけど全く売れず・・・それもそのはず美味しくて感動したことをお客様へ伝える手段は接客しかありませんでした。

 

当時の私は仕事を覚えたい一心で、上司の仕事を次から次へと引き継いで受け持っていました。開店準備から始まって発注、荷受け、品出し、レジなどの毎日の作業に加えて、レイアウトの変更、チラシ作り、商談、棚卸、POP作成(定型のもの)・・・

 

とにかく朝か晩まで動きっぱなしで、気に入らない売場があると閉店後の誰もいない時間にレイアウトを変えて、家にはシャワーを浴びにだけ帰るという日もありました。

 

こんな状況だったので接客はお客さまやスタッフさんから呼ばれたときにしかできていなかったのです。

 

 

定型POPと差別化POPの違い

そこで生まれたのが自分の体験をそのままストーリーにして書いた「差別化POP」です。それまでのPOPはありきたりなもので、なんの工夫もできていない「定型POP」でした。

 

定型POP

・定型タイトル(当店おすすめ・お買得品など)

・商品名

・内容量

・価格

 

以上のような販売するために最小限必要な情報のみのPOPを付けていました。

 

 

差別化POP

・キャッチのあるタイトル

・サブタイトル

・ストーリー

・商品名

・内容量

・価格

・画像(後に必須になりました)

 

このPOPを付けたとたんにそのワインは爆発的に売れるようになったのです。お店全体に数千アイテムある商品の中で、たった1枚の差別化POPなのでなおのこと目立っていたせいもあります。

 

差別化POPの威力に魅了された私はそこから書きまくりました。もちろんPOPを作れば全ての商品が売れるという訳ではありません。しかし売りたい商品が以前より売れるようになったのは確実です。

 

 

数年後どうなったか?5つのメリット

それから数年後どうなったかと言いますと次の通りです。振返ってみるとあのワインとの出会いと差別化POPが転機になったのは間違いありません。

1、利益率が上がった

2、差別化POPがお店の定番になった

3、商品以外のPOPも充実するようになった

4、品揃えとPOPを褒めて頂けるようになった

5、出店の要望が来るようになった

 

1、利益率が上がった

商品の良さをPOPで伝えることができれば「必要以上に値引きをする必要がない」という事に気付きました。

 

また、自分で魅力のある商品だと感じた商品から差別化POPを書いていったので、おのずと「こだわり商品」=「他店にない商品」=「利益率が高い」ということで、年々利益率が上がって行きました。

 

 

2、差別化POPがお店の定番になった

気が付けば私以外のスタッフさんも作れるようになり、新規導入商品はほとんど差別化POPが付くようになりました。

 

そこから一気に加速したのと、スタッフさんの商品知識がグングン伸びました。

 

 

3、商品以外のPOPも充実するようになった

POPの技術が上がったことによって応用ができるようになりました。

・売場、トイレ、支払い方法などの案内POP

・レジでの手配りチラシ

・DM(ダイレクトメール)

・飲食店様のメニュー作成

・イベントポスター

 

デザインのプロではないので満足のいくレベルのものは難しいのですが、外注に出すことを考えるとコストとスピードの面でかなり有効です。※長く使うものや大型の企画、商品は外注します。

 

 

4、品揃えとPOPを褒めて頂けるようになった

お客さま、取引先、取引銀行、地元の商売仲間・・・誰に会っても品揃えとPOPを褒められるようになりました。

 

名刺交換すると「あぁぁ!あの面白いお店ですね!品揃えと説明書き(POPとは言われない)見てるだけでワクワクしちゃいますし、気が付くとたくさん買っちゃうんですよね(笑)」

私にとってこの言葉が最高の褒め言葉でした。

 

また、「休みの日に奥さんとゆっくり見に行くんです。」という事もよく言われます。おそらくこの時点で「新しい発見があるかも」「他にない面白い商品があるかも」「商品説明を読むだけでも楽しめる(知識が増える)」というある種のエンタメ要素を期待してくれていて「酒屋に買い物に行く」という感覚ではないと思います。

 

この「お酒を買う」という目的以外の『来店動機』が重要なのだと思います。

 

 

5、出店の要望が来るようになった

地元での評判が良くなってきたころから、それまで一件もなかった出店の要望が来るようになりました。主にショッピングモールさんで皆さん「新しいビジネスモデルを探している」という話をされていました。

 

「東京に出しても充分勝負できます!」という言葉にグラッとなりましたが、出店料や賃金を見てあきらめました(笑)酒屋では大手ショッピングモールの家賃は払えません。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回のブログでお伝えしたかったのは『継続』と『来店動機』の2つです。差別化POPは手間がかかります。時間もかかるので忙しい時ほど「できれば簡単なもので済ませたい」という思いが頭をよぎると思います。

 

ここで折れてしまうと「折れクセ」がついて次も逃げてしまうかもしれません。差別化POPはたった1枚でも威力を発揮します。でもお店全体に魅力を出す(来店動機になる)ことは不可能です。

 

お店の規模にもよると思うのですが、まずは全体の20%ほどを目指してみてはいかがでしょう?100アイテムならたった20枚なので、1日1枚書いたら20日で終わります。

 

大きな成果が出るまでは時間はかかるかもしれませんが、始めなければ成果はいつまでたってもゼロです。まずは1枚書いてみましょう!きっとやめられなくなりますよ(^^)/

 

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